房総式ラーメン JINRIKISEN《習志野市》|【ラーメン官僚 田中一明の月刊ずるっと千葉】

房総式ラーメン JINRIKISEN《習志野市》
(「月刊ぐるっと千葉」2023年1月号掲載)

※掲載内容は取材当時のものです。営業時間、メニューなどは現在変更になっている場合があります。また、閉店になっている店舗もありますので、ご注意ください。

「チャーシュー増し牛脂そば」。「和風ステーキ」の発想を巧みにラーメンへと落とし込んだ革新的な1杯。丼に替えてフライパンを用いることで、提供時の見映えの良さから、食べ進める際に生じる温度低下の抑止に至るまで、様々なプラス効果が生じ、この1杯をより一層味わい深いものとしている。「ガーリックライス」を追加注文し、身も心も充たされるのがお薦めの食べ方だ

低CPで上質な1杯を! 地道な努力で湾岸エリアを代表する名店に

「京成大久保は、大学や高校が数多く立地する学生街。なので『自分が学生だったらどう考えるか』ということに常に意を配りながらラーメンの味を考え、価格を決めています」。
そんな店主の言葉どおり、『JINRIKISEN』の価格設定はとにかく良心的だ。丁寧な下処理を施した上質な肩ロースチャーシューを6枚も盛り付け、カエシとして4種の醤油を駆使したギミック満載の「チャーシュー増し牛脂そば」が、なんと850円(※掲載時)。県内屈指の汁なしが、規格外の低額で味わえる。麺を啜りながら、そんな幸福をかみ締めた。

〈川崎 隆一 店主インタビュー〉
田中(以下田):よろしくお願いします。『ずるっと千葉』に登場いただくのは、4回目になりますか。
川崎(以下川):はい。2017年に新店枠で掲載いただき、先般のラーメン特集号(※2022年10月号)の座談会でもご一緒させていただきました。ラーメンだけでいえば、コロナ禍突入当初の2020年に、うちのテイクアウトラーメンもご紹介いただきましたね。
田:お世話になりっ放しで (笑)。今回は「チャーシュー増し牛脂そば」について、お伺いしたいことがありまして…。まずは王道の質問ですが、この商品が登場したキッカケを教えてください。
川:お店を開業した2017年は、地鶏の油を手に入れたいと思っても、単体で入手することが困難な時期で。そんな中、単品で入手可能な素材が牛脂だったんです。「これは、牛を使った麺メニューを作るしかない」と考え、焼いた牛の芳香を活かした商品の開発に着手しました。完成したのが、この「牛脂そば」です。
田:発売当初から、お客さんの反応は良かったのですか。
川:作った本人である私が驚くほど、反応は上々でした。(笑)。コンセプトは、和風醤油ステーキのラーメン版。ワサビとガーリックチップを添えた完全オリジナル商品だったのですが、ネガティブな声は殆どありませんでした。
田:フライパンを用いることで、どんな効果が?
川:絶妙な乳化感が演出できますね。フライパンを使うことで、麺・スープ・油の一体感は確実に増します。また、追加で注文できる「ガーリックライス」も、フライパンを加熱すれば一層美味しくなりますし。
田:ちょっとしたステーキのコースのような感じで、ワクワクします。この形にしようという構想ははじめからあったのですか?
川:はい。ありましたね。
田:生まれるべくして生まれた名品ですね。ありがとうございました。

房総式ラーメン JINRIKISEN

住所 千葉県習志野市大久保1-16-18プラザグレミオ1F

営業時間 11:00〜14:30、17:00〜20:00

定休日 日曜

駐車場 なし(近隣にコインパーキングあり)

お問い合わせ047-489-5436


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